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カールの販売中止は西日本限定?真相と購入方法

「カールの販売中止は西日本だけ」という情報を聞き、驚いている方も多いかもしれません。

明治製菓による販売中止の発表は大きな話題となりました。

販売中止はいつからなのか、そして西日本限定なぜそうなったのか、なぜ全国で販売終了になったのか、その理由が気になります。

現在、カールは西日本のみの取り扱いとなり、東日本では事実上の販売終了状態です。

この記事では、どこで売ってるのか、スーパーでの値段はいくらなのか、大阪限定という噂は本当か、通販での箱買いは可能なのか、といった疑問に答えます。

一部で噂されるカルビーの通販情報や、東日本での販売再開の可能性についても、最新の情報をまとめました。

ポイント

  • カールが西日本限定販売になった正確な経緯
  • 松山工場の閉鎖と大阪工場への生産移管の詳細
  • 西日本エリアでの具体的な購入方法(店舗・通販)
  • 東日本での販売再開や類似商品の情報

カールの販売中止は西日本のみ?現状を解説

  • カールの販売中止はいつから?
  • 東日本での販売終了の経緯
  • 明治製菓が販売中止を決めた理由
  • 西日本限定なぜ?全国販売終了の背景
  • 現在は西日本のみで販売中

カールの販売中止はいつから?

東日本でのカールの販売中止、つまり全国規模での販売が縮小されたのは、2017年のことです。

株式会社 明治は2017年5月に、スナック菓子「カール」シリーズについて、同年8月生産分をもって「カールチーズあじ」および「カールうすあじ」の販売地域を関西地域以西(滋賀県・京都府・奈良県・和歌山県以西)に限定すると発表しました。

この決定に伴い、「カールカレーあじ」や「大人のカール」「小つぶカール」といった派生商品は、販売地域の縮小ではなく、生産・販売自体が完全に終了となりました。

2017年9月以降、東日本および中部地方のスーパーやコンビニの店頭からは、カールの棚が順次撤去されました。現在、これらの販売中止となった地域では、通常の店舗ルートでカールを購入することはできません。

東日本での販売終了の経緯

長年愛されてきたカールが、なぜ東日本での販売を終了することになったのでしょうか。その背景には、長期的な売上の低迷があります。

カールは1968年に日本初のスナック菓子として登場し、一躍国民的な人気を得ました。ピークであった1990年代には、年間約190億円もの売上があったとされています。

しかし、その後は消費者の嗜好の多様化や、ポテトチップスをはじめとする他のスナック菓子との競争が激化し、売上は徐々に減少。報道によれば、販売縮小の決定直前には、売上が最盛期の3分の1以下である約60億円まで落ち込んでいたようです。

全国に5ヶ所あった製造拠点も段階的に集約され、最終的には愛媛県の「四国明治 松山工場」1ヶ所のみとなっていました。東日本での販売終了は、ブランドを存続させるための苦渋の決断だったと言えます。

明治製菓が販売中止を決めた理由

明治製菓(現・明治)が販売地域を縮小した直接的な理由は、収益性の確保です。

売上が低迷する中で、全国規模の生産体制や物流網を維持し続けることが、コスト面で非常に困難になっていました。利益が出ない状態では、事業として継続できません。

明治の公式発表(Q&A)によれば、「生産や物流に関するコストを総合的に検討した結果、グループ会社の四国明治で生産し、販売地域を西日本に限定することで、収益性を確保する」と説明されています。

つまり、「東日本の消費者がカールを食べなくなった」といった地域差が直接の原因ではなく、生産拠点を1ヶ所(当時の松山工場)に集約し、そこから効率的に配送できる範囲として西日本エリアが選ばれた、というのが実情です。

西日本限定なぜ?全国販売終了の背景

前述の通り、カールが西日本限定となったのは、生産拠点の集約が最大の理由です。

全国で販売を継続するには、複数の生産拠点と大規模な物流網が不可欠です。しかし、売上の減少によって、その体制を維持するだけの利益を確保できなくなっていました。

そこで明治は、生産拠点を当時唯一稼働していた愛媛県の松山工場1ヶ所に絞り込みました。

そして、その松山工場から物流コストを抑えつつ効率的に製品を供給できる範囲として、「関西・中国・四国・九州」の西日本エリアに販売地域を集中させる戦略が取られたのです。

なお、この「西日本」の具体的な境界線は「滋賀県・京都府・奈良県・和歌山県以西」とされています。そのため、福井県、岐阜県、三重県は中部地方にあたり、販売エリアには含まれないため注意が必要です。

現在は西日本のみで販売中

2017年の販売エリア縮小の発表以降、カールは一貫して西日本エリア限定で販売が継続されています。

最近では2025年10月に、全国で唯一カールを生産してきた愛媛県の「四国明治 松山工場」が、2026年12月をもって閉鎖されるというニュースが報じられました。

この報道を受けて、「ついに西日本でも販売中止になってしまうのか」と不安に感じた方も多いかもしれません。

しかし、ご安心ください。明治は、カールの生産を大阪府高槻市にある「明治 大阪工場」に移管し、西日本限定での販売は今後も継続すると正式に発表しています。

松山工場の閉鎖は非常に残念なニュースですが、カールの味とブランドは大阪工場に引き継がれ、これからも西日本ではカールを楽しむことができます。

カールの販売中止が西日本で無い理由と購入方法

  • どこで売ってる?スーパーでの値段
  • 通販での箱買いは可能か
  • 大阪限定という噂は本当?
  • カルビーが通販している?
  • 東日本での販売再開はある?
  • カールの販売中止は西日本以外の地域

どこで売ってる?スーパーでの値段

カールは現在、西日本エリア(滋賀県・京都府・奈良県・和歌山県以西)のスーパーマーケット、コンビニエンスストア、ドラッグストアなどで購入可能です。

イオン、西友、ライフといった大手チェーンから、地域密着型のスーパーまで、スナック菓子を取り扱っている多くの店舗で「チーズあじ」と「うすあじ」が並んでいます。

スーパーでの参考価格

値段は店舗によって異なりますが、一般的なスーパーでの販売価格は、64g(チーズあじ)や68g(うすあじ)のレギュラーサイズ袋で、おおむね130円〜160円程度(税抜)が相場と見られます。

ただし、これはあくまで目安の価格です。店舗の特売や仕入れ状況、価格設定によって変動しますので、実際の購入時には店頭でご確認ください。

また、西日本エリアの高速道路サービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)の売店では、東日本からの旅行者向けのお土産として、カールが目立つ場所に陳列されていることも多いです。

通販での箱買いは可能か

結論から言うと、通販サイトを利用すれば「箱買い(ケース買い)」が可能です。

Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング、LOHACOなどの大手ECサイトでは、明治のカール(チーズあじ・うすあじ)が10袋入りのケース単位で販売されています。

通販を利用する最大のメリットは、何と言っても東日本や中部地方など、販売エリア外に住んでいる人でもカールを購入できる点です。わざわざ西日本へ行かなくても、自宅に取り寄せることができます。

ただし、通販を利用する際には注意点もあります。ほとんどの場合、商品代金に加えて送料がかかります。特に販売エリア外への配送は送料が割高になる傾向があるため、購入前には必ず送料を含めた総額を確認することをおすすめします。

大阪限定という噂は本当?

「カールは大阪限定で売られている」という噂を耳にすることがありますが、これは明確な誤りです。

前述の通り、カールの現在の販売エリアは「関西地域以西」です。大阪府はもちろんそのエリアに含まれますが、大阪だけで限定的に販売されているわけではありません。

なぜこのような噂が広まったのか、はっきりとした理由は不明です。しかし、2026年12月以降の生産拠点が「明治 大阪工場」になることが発表されたため、「大阪=カールの生産地」というイメージが強まり、「大阪限定」と誤解された可能性が考えられます。

正しくは、滋賀県、京都府、奈良県、和歌山県、兵庫県、大阪府を含む関西エリア全域、および中国地方、四国地方、九州・沖縄地方の各県で購入が可能です。

カルビーが通販している?

「カルビー(Calbee)のサイトでカールの通販をしている」という情報も、完全に誤りです。

カールは、株式会社 明治(meiji)が製造・販売している製品です。一方、カルビーはポテトチップスやじゃがりこ、かっぱえびせんなどを製造・販売する、別の菓子メーカーです。

どちらも日本を代表するスナック菓子メーカーであるため、何らかの形で混同されてしまったものと推測されます。カルビーの公式通販サイトなどで明治の製品であるカールが販売されることはありません。

カールを通販でお探しの際は、メーカー名を「カルビー」ではなく「明治」として検索するようにしてくださいね。

東日本での販売再開はある?

東日本にお住まいのカールファンにとって、最も気になるのが「通常販売の再開」かと思います。

しかし残念ながら、現時点(2025年10月)で、明治から東日本での「カールチーズあじ」「カールうすあじ」の通常販売を再開するという公式発表はありません。

2017年に西日本限定とした経営判断(収益性の確保とコスト最適化)の背景にある市場環境が、根本的に好転したとは言えないため、全国販売の復活は依然として難しい状況だと考えられます。

限定商品としての復活

ただし、通常のスナック菓子「カール」本体ではありませんが、コラボ商品という形で東日本にカールの「味」が登場した例はあります。

例えば2025年8月には、「きのこの山」50周年を記念したコラボ商品として「ジクカールチーズあじ」が東日本限定で発売されました。また、ローストアーモンドにカールのチーズ味シーズニングをかけたおつまみ「チーズあじカカールアーモンド」も東日本で限定発売され、大きな話題となりました。

このように、限定商品やコラボレーションという形で、一時的に東日本でカールの味に触れられる機会は、今後も期待できるかもしれません。

総括:カールの販売中止は西日本以外の地域

最後に、この記事の要点をリストでまとめます。

  • 2017年8月をもって東日本・中部地方での販売は終了
  • 現在は「関西地域以西」の西日本限定で販売が継続
  • 販売中止の理由は売上低迷と生産・物流コストの最適化
  • 生産拠点は2026年12月に松山工場から大阪工場へ移管
  • 大阪工場移管後も西日本限定での販売方針は継続
  • 西日本のスーパーやコンビニで店頭購入が可能
  • 販売エリア外からは通販での箱買いが主な入手手段
  • 「大阪限定」や「カルビーが販売」といった情報は誤り
  • 東日本での通常販売の再開は公式発表なし
  • コラボ商品が東日本で限定発売される例はある
  • 販売が継続されているのは「チーズあじ」と「うすあじ」
  • 「カレーあじ」など他のフレーバーは全国で販売終了
  • 西日本の境界線は滋賀・京都・奈良・和歌山以西
  • 福井・岐阜・三重は販売エリア外
  • 西日本は販売中止ではなく国内唯一の販売エリア

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